感動した治療book

2009年09月18日(Fri) 人工蕁麻疹

10年ほど前より、衣服や手が少し触れるだけで、ミミズ腫れのように皮膚が隆起し、
かゆみが出てしまうというお悩みを持つ30代の女性。
皮膚科にて、抗アレルギー薬を試していたが、次第に薬の効果が薄れ、
その度に違う薬に変えるも顕著な変化はなかった、
そんな時、インターネット検索により当院を受診された。
もともと疲れやすく、イライラしやすかった体調に、治療2回目には変化が見られ、
仕事でカチンとくることがあっても、それを自然に流せるようになったと話される。
治療回数を重ねるごとに、蕁麻疹のかゆみがひきやすくなってはきたものの、
ご自身の感覚としてはあまり変化を感じておられなかった。


そこで、治療5回目にまり院長が提案したのは「かゆみ日誌」をつけてもらうこと。
これは、毎日、患者様が日記のようにその日のかゆみの程度を数字で表すものである。
「次回の予約となる2週間後まで、なるべく毎日つけてみてください。」と、お願いしその日は終了。


そして治療6回目。スタッフが問診時にかゆみの程度をお伺いすると、
「だいぶおさまりました。もうほとんどかゆいところはないです」と笑顔で答えられた。
なんでも、毎日日誌をつけることで自分の身体に意識がいくようになり、日々の変化に
気づくことができたのだとか。
「今まではただ漠然と「毎日かゆい」と思っていただけだったのが、実はそうでない日も
あるんだと思えると、気持ちの持ちようも変わってきた‥」とおっしゃっていた。


かゆみは、痛みと同様に、イライラしたり落ち込みやすくなるといった情緒的な変化ももたらします。
また、少しでも症状があれば、そのことに意識が集中しがちとなります。
ですが、他の体調面で何か改善があったり、かゆみや痛みの程度がマシな日もあったり‥と
いう些細な変化に気づくことができれば、少し精神的にもゆとりが生まれるはずです。
ご自身の気持ちの持ちようで症状も更によくなっていくという、貴重な体験を目の当たりに
させていただきました。


30代 女性


大阪市天王寺区 上本町院発信