感動した治療book

2013年03月22日(Fri) 突発性難聴

インターネットを見て来院の患者様

4,5日前に耳鳴りがかすかにし始めてから、日に日に大きくなる音量に困り、耳鼻科を受診したところ、「突発性難聴」と診断されました。
翌日には総合病院を紹介され、ステロイドの点滴治療を行うことなりましたが、病院と鍼灸を併用し、より早い確実な回復を望み、お電話をしてこられました。
耳鳴りがしはじめてから1週間の間に音はどんどん高く大きくなり、聴力も落ちてきたため、治るのかどうか不安が募っていらっしゃるようでした。
ですが、突発性難聴の鍼灸治療をスタートするには最適な時期にお越しいただけました。
発症してからなるべく早いうち、しかもステロイドの点滴治療と併用しての鍼灸治療のスタートは、ほぼ完全に回復されていかれる患者様のパターンです。
また、この治療に最適の時期に何回も治療されると益々いい結果となる為、この患者様にもできるだけ空いている日は治療にお越し頂けるようご予約も最優先にお取りさせていただきました。5回目の御来院では、治療前に受診された病院で、落ちていた聴力が完全に回復したとのことで、当初治るかどうか不安に思っていたのが、安心に変わって、とてもお喜びの御様子でした。

突発性難聴は誰にでも起こりえる疾患です。発症時期や年齢など全く不明で突然の頭痛と眩暈があり、それから耳鳴りや難聴がおこります。ほうっておくと難聴などの後遺症が残る大変やっかいな疾患です。発症された患者様のほとんどが忙しい日々が続いていたと思ったら、突然耳鳴りが始まり徐々に耳が聞こえにくくなっていった、とおっしゃいます。
忙しい日々を「多忙」といいますが、「多忙」は生体の活動の根源となる「気」を大量に消耗させてしまいます。「気」は体に必要な要素(血・津液など)を作り、適正な場所に適正な量運搬し、体が本来の働きができるよう維持する働きを持っています。多忙による「気」の不足のため「血」「津液」の産生が追いつかなくなり、身体の中でどんどん足りなくなっていきます。そうすると、必要量与えられなかった所は不具合が生じてくるのですが、「突発性難聴」はその不具合が「耳」にでた状態なのです。
「耳」を正常に働かせれるのは東洋医学では「腎」という臓腑です。
当院でもこの患者様に「腎」の「気」を補う治療をし、「耳」の回復につながる治療を行いました。この患者様も当院で不足した「気」をしっかり補い、聴力も回復し、数日後に仕事に復帰されることになりました。

皆様も忙しい日が続いて「気」が不足していませんか?
ちょっと忙しい日が続いているかも・・・という方は是非当院に「気」を補いにいらしてください!
30代 女性